TOP>ANK免疫療法とは>よくある質問>抗がん剤治療中でも治療できるのか
直ちに、ANK療法の医師と相談してください。抗がん剤治療中の場合、治療を続ければ続けるほど、免疫細胞は傷ついてきます。ですので、速やかにANK療法の医師に相談し、可能な限り、早いタイミングで、リンパ球を採取して、培養を始めることが望ましいのです。抗がん剤治療には、通常、「休薬期間」という薬の投与をお休みする期間があります。ここを利用して、リンパ球を採取するのです。3クール目の抗がん剤治療中なら、4クール目の抗がん剤投与が始まる少し前に、リンパ球を採取することを考えます。休薬期間を設けない少量連続投与の場合、抗がん剤投与終了後は、著しい骨髄抑制がかかり、NK細胞のダメージもかなりのものになります。連続投与の場合は、抗がん剤投薬期間中であっても、可能な限り速やかにリンパ球の採取を行います。
リンパ球採取後、2~3週間の培養期間が必要です。培養が仕上がったら、抗がん剤の休薬期間を利用して、通常の半分の細胞数のANK療法の点滴を、休薬期間中に1回だけ、あるいは2~3回だけ、実施することもあります。あるいは、抗がん剤の効果がなくなってきたと判断して、抗がん剤投与を中止してから、一気に、標準量の細胞を、週2回のペースで投与することもあります。治療のパターンはいくつかありますが、何よりも、少しでも早い段階で、リンパ球を採取することが大事です。
なお、抗がん剤投与と同時にANK療法の点滴を行うことは原則ありません。折角のANK細胞が、抗がん剤によって傷つけられる、ということと、抗がん剤投与によって、異常化した正常細胞を、ANK細胞が攻撃する可能性があるからです。