TOPANK免疫療法とは>他療法との併用

ANK療法は単独でも、進行がんを治すことを目的とする、強い治療強度を持つものとして設計されました。しかし、実際のところ、進行がんを、ANK療法1クール(週2回の点滴 × 6週間、合計12回の点滴)単独で、完全に制圧するのは絶対に無理ではありませんが、かなり困難です。
では、ANK療法を複数クール連続で行えば大丈夫かというと、まず、費用がどれほどかかるか読めない、ということと、時間の問題もあります。
ANK療法担当医との面談後、リンパ球を採取し、培養、点滴、、、 と続けていくと、最初の1クールを終えるまでに、面談から最速でも2ケ月半ほどの時間がかかります。進行がんは、ひとたび勢いがつくとあっという間に急変することがありますANK療法の威力が増していくだけの時間が残っていない可能性もあります。進行がんの治療は1日でも早く始めた方が好ましく、また、少しでもがんの勢いを早く抑えた方が好ましいと考えられています。

ANK療法実施医療機関では、使えるものはすべて使う「集学的な治療」を前提に、ANK療法や標準治療に加えて、どのような治療が使えるのかを検討します。たとえば、保険適用外処方による分子標的薬です。勢いの強いがんでも、増殖にブレーキをかけることができれば、ANK療法によって、傷害したがん細胞の数だけ、がん細胞の総数が減っていくことになり、状況を逆転させることも可能です。実際の治療設計は非常に複雑で、また、ケース毎に全く異なりますので、詳しくは、ANK療法実施医療機関に、ご自分の診断・治療履歴をお持ちいただき、個別にご相談ください。

原則として、標準治療は、明らかに効果が期待できない場合を除き、受けた方が望ましく、ANK療法実施医師は、標準治療の邪魔にならない治療設計を考えます。ANK療法を受けると、標準治療をやめなければいけないのか、とか、ANK療法を受けるのに標準治療のお医者様の許可をどうやってとればいいのか、と悩まれる方もいらっしゃるようです。基本的に、標準治療はそのまま続ける前提で、いつのタイミングで、ANK療法の細胞培養を開始し、どのタイミングで、点滴を開始するかが検討されますので、あれこれ、ご自分で悩まずに、まずは、ANK療法実施医師にご相談ください。その際、標準治療の医師の許可は必要ありません。言い出しづらい、ということなら、ANK療法実施医師と先に面談し、その際に、標準治療の医師に、どう話せばいいのかも、相談してみてください。

ANK療法受診者の病歴や治療履歴は様々で、全員異なりますので、単純な平均値は何の意味ももちません。適切な治療設計を行い、有利な条件でANK療法を実施すれば、十分、進行がんを克服する可能性はある一方、他の治療をやり尽くし、がんが勢いを得て、体力も免疫力も低下してからANK療法を実施する場合は、免疫力を立て直す時間的な余裕が少なくなっています。少しでも、早く、できれば、「がんと診断されたらすぐに」ANK療法実施医療機関に、ご相談に行かれることを心より望んでおります。