ANK療法を実施する医師は標準治療として実施される三大療法「手術」「放射線」「抗がん剤」を否定するのではなく、原則ANK療法と巧く組み合わせることを考えます。
まず日本におけるがん治療の基本的なことを整理します。
ANK療法を実施する医師は標準治療として実施される三大療法「手術」「放射線」「抗がん剤」を否定するのではなく、原則ANK療法と巧く組み合わせることを考えます。
まず日本におけるがん治療の基本的なことを整理します。
「早期発見、早期治療」は重要です。全てのがん細胞が発生部位に留まっている「限局性」の状態で、手術等によって切除された場合概ね予後は良好で、再発もしない傾向がみられます。一方、再発・遠隔転移に対しては三大療法だけでは難しいのが現状です。
がん細胞は外敵ではなく本人の細胞です。本人の正常細胞とそっくりですので、その中に紛れ込んだがん細胞を見つけることも、狙って攻撃することも、どちらも難しいのです。つまり診断も治療も簡単にはいかないということです。
がん細胞が正常細胞と異なるのは、
がん細胞、特にがん幹細胞が生き残っているとやがて大きな腫瘍を形成し、再発・転移と診断されることになります。再発や転移の種となるがん幹細胞は、抗がん剤治療に抵抗性があり生き残ります。
標準治療として実施される手術、放射線、抗がん剤は、原発性の初期がんを一時的に叩くのが得意です。再発や遠隔転移となれば、全身療法として抗がん剤を使うことが基本になります。標準治療が得意なことと苦手なことを整理してみましょう。
医療が進歩したと言いますが、未だに体内の正常細胞とがん細胞を確実に見分ける技術は存在しません。確定診断のためには、体外に「がんと思われる」組織を取り出して病理検査を行う必要があります。
画像診断には検出限界があり、体内にがんが存在しないことを証明することはできません。
腫瘍マーカーはがん患者さんのほぼ半数の方が正常値内、つまり使える腫瘍マーカーがないという状況です。
体内のがん細胞を確実に見つける診断技術は存在しません。そのため、どのような治療を受けられても、がん細胞が体内から一掃されたかどうかはわかりません。医学的には、「がんが治りました」と言えないのです。
標準治療でもANK療法でも、治療を受けられた後は「経過観察に移行する」ということになります。画像診断あるいは腫瘍マーカーが使える場合はこれを定期的に検査し、異常が認められないことを確認する。そして、異常が認められない期間を延ばしていくしかありません。